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■バイオテクノロジー業界活性化Phase2(vol.32)

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バイオ研究支援サイト『バイオ・コンシェルジェ』
BCメルマガ『バイオテクノロジー業界活性化Phase2 第32号
Bio Concierge Inc.
───────────────────┐ 2006年12月19日(火)vol.32
                             └ www.bio-concierge.com ─────

バイオ・コンシェルジェのメールマガジン「BCメルマガ」に新しくご登録の皆様、
ご登録ありがとうございます。「BCメルマガ」編集委員の鈴木です。

今年最後のメールマガジンになります。
東京では今年の冬は暖冬か??と思っていたら急激に冷えてきました。
それでもまだ暖かい気もします。

今年は例年以上にノロウイルスが猛威を振るっています。
私が学生時代に働いていて、前の会社でよく海外のメーカーの方々の宿泊先だった池袋メトロポリタンもニュースになってしまっています。

そんなわけで今回のTOPIXはノロウイルス講座です。

ご意見・ご要望がありましたら
info@bio-concierge.comまでお気軽にご連絡ください。

最近のTOPIXからつまみ食い
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「全国レベルでノロウイルスによる被害が報告される
                  ・・・でも、ノロウイルスって?」

ここ何日かのニュースで必ず話題になっているノロウイルスよる食中毒、どうやら今年は過去最大の被害だということです。

重症化し亡くなっている方もいらっしゃるようですが、このウイルスに関しての皆さんの知見はどのくらいあるでしょうか?

今回はちょっと趣向を変えて今話題のノロウイルスについて、その特徴や性質、予防法や万が一感染したときの治療法などを紹介していきたいと思います。

【ノロウイルスとはどんなウイルス?】

ノロウイルスが最初に発見されたのは、1968年のアメリカ・ノーフォーク州の急性胃腸炎の患者から検出されたといわれており、発見された場所にちなんでノーフォークウイルスと呼ばれていました。

その後、このウイルスを電子顕微鏡で観察した結果、他のウイルスよりも小さく、また形も球形であったため小型球形ウイルスの一種であると考えられていました。その後も同様の形状のウイルスが複数発見されたため、この名称が一般的に用いられてきましたが、2002年に国際ウイルス学会で「ノロウイルス」という正式名称が与えられたようです。

ノロウイルスの構造は、表面をカップ上のたんぱく質(エンベロープ)で覆われ、内部にはウイルスの遺伝子として+mRNAを持っています(この「+」とは、ウイルスを分類するために使用されるもので、mRNAをそのまま遺伝子発現の際の鋳型として使うのか、あるいは相補鎖としてDNA/RNAを介するのかを示す記号です)。

ノロウイルス感染の診断の際には、この遺伝子をターゲットとしたリアルタイムPCR法が用いられることが多いようです。

【ノロウイルスはどこにいるのか?】

ノロウイルスが最初に発見されたのは先にも述べた1968年が最初とされていますが、そのときには具体的な感染源は突き止められなかったようです。その後の研究で、このウイルスは2枚貝の中に潜んでいることがわかりました。
日本で感染源として報告されているのは、カキ・大アサリ・シジミ・ハマグリなどがあるようです。

【ノロウイルスに感染しないためには?】

上記の貝類を調理する際には十分に加熱処理を行うことです。
ノロウイルスも他のウイルスと同じようにそれほど丈夫ではありませんので90度前後の熱で1から2分ほど加熱することで簡単に失活するようです(「するようです」というのは、このウイルスに関する知見がまだ少なく、同様のウイルスから推測しているに過ぎないからです)。

あと、忘れがちですがこれらの貝類を調理した調理器具(まな板や包丁・ボールなど)も十分に洗浄・熱湯消毒することが重要です。これはノロウイルスに限った話ではありませんが、調理前後の手洗いは敢行しましょう。

また、ノロウイルスは患者の嘔吐物や排泄物の中にも存在しますので、感染の疑いのある患者に応対するときにはこれらに直接触れることが無いよう気をつけてください。空気感染はしませんが、ウイルスを含む微粒子が口の中に入ったり、ウイルスに汚染されたものを直接触った手で食物を摂るなどの行為により、2次感染する恐れがあります。

【ノロウイルスに感染したときには?】

ノロウイルスに感染したかどうかは、症状だけでは判断できません。ノロウイルスに感染すると、潜伏期間である1から2日を経た後に主症状である吐き気や下痢・腹痛が現れます。発熱の程度はわずかなようです。

これらの症状が1から2日ほど続いたのちに回復に向かい、後遺症などはありません。
また、感染しても発症しないもしくは症状が軽度の場合もあるようです。

万が一感染したときの治療法ですが、残念ながら今のところノロウイルスに対する特効薬は開発されていません。これは、ウイルスそのものを純粋培養することが難しく、またウイルス遺伝子が容易に変異することにより研究が進まないのが原因と考えられています。

そのため、治療に関しては対症療法になります。嘔吐や下痢によって多量の水分とともに電解質も失われるため、これらの補給が行われます。ノロウイルスによる死者の多くが小児やお年寄りに多いのも、水分・ミネラルの維持能力が健常者よりも低いためだと考えられています。

ちなみに、症状を顕在化しにくい・ウイルスを排出できないなどの理由により、下痢止め薬は使用しないでください。失われた分の水分と栄養分を常に補給することが、現在のところ唯一かつ最も効果的な治療法といえます。

このようにまとめると、ノロウイルスによる症状は一部を除いて重篤化しないものであり、必要以上に恐れる必要はないと思います。しかし、症状が軽いことが災いしてこのウイルス感染でもっとも危険な2次感染を広げる原因にもなっていると思います。

何もノロウイルスに限ったことではないですが、自分が感染しないことと他の人にも被害を広げないことが、感染症に対しての最も重要な撲滅法になります。

いつか発生すると噂される高病原性インフルエンザ(いわゆる変異性鳥インフルエンザ)予防の準備だと思って、うがい、手洗いなどの習慣をつけるのも大切だと思います。それが結果としてノロウイルスをはじめとする各種感染症の予防になるわけですから。

ご意見・ご要望がありましたら
info@bio-concierge.comまでお気軽にご連絡ください。

来年の展望
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今年1年を振り返って、アクセスの伸びとともに、製品ごとに寄せられるコメント数、バイオ・コンシェルジェに対する問い合わせ数など、月ごとに件数が増加しています。

そんな中で、セミナー告知や求人告知など無料で提供しているものに関して、研究者の方々から自分で更新・訂正できるようにしたいなどのご連絡もいただいています。また、企業の方からも新製品の告知やキャンペーン告知など、更新・訂正を自分でできるようにしたいともご要望もあります。

すぐに対応するのは難しいのですが、来年の初めにこの要望に少しでも対応できるような機能を導入しようと考えています。

ベータ版になりますが、企業サイドにも最初はすべて無料で提供できればと考えておりますのでご期待いただければと存じます。

info@bio-concierge.comまでお気軽にご連絡ください。

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┃編┣━┫後┣━┓
┗━┫集┣━┫記┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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今年一年、ご利用ありがとうございました。
今後も皆様に使いやすく、利用価値のあるサイトを目指していきます。

来年もまたよろしくお願いいたします。
ちょっと早いですが、よいお年を。

次回のBCメルマガは1/9(火)になります。
                                             (鈴木)
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発行・編集 バイオ・コンシェルジェ株式会社
        バイオ・インフォメーション・ニュース編集部

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