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■バイオテクノロジー業界活性化Phase2(vol.25)

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バイオ研究支援サイト『バイオ・コンシェルジェ』
BCメルマガ『バイオテクノロジー業界活性化Phase2 第25号
Bio Concierge Inc.
───────────────────┐ 2006年9月5日(火)vol.25
                             └ www.bio-concierge.com ─────

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最近のTOPIXからつまみ食い
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「遺伝子治療で効果確認、中皮腫の治療に光明か。
    (株)クボタも研究支援へ:大阪府立成人病センターの研究チーム」

アスベスト(石綿)が原因とされる中皮腫の細胞を破壊するウイルスを、大阪府立成人病センターの高橋克仁医師と山村倫子研究員らのグループが発見・開発しました。

このウイルスは中皮腫に特異的に現れるたんぱく質を目印に攻撃するように作られており、マウスを用いた実験でがん細胞の縮小に成功しています。
この研究結果は今月横浜で開かれる日本癌学会学術総会で発表される予定です。

中皮腫の治療法は現在確立されておらず、このウイルスを用いた方法が新しい治療法に応用できるのではないかと期待されます。

大阪府立成人病センター病態生理学部門のページはこちら
http://www.mc.pref.osaka.jp/omc/grouppages/takahashi/hyoshi.htm

中皮腫とは、ヒトの胸膜や腹膜など臓器を覆う膜を形成する細胞のうち「中皮」と呼ばれる細胞の癌のことであり、良性のものと悪性のものが知られています。このうちアスベストが原因となっているものはほぼ悪性といわれています。

悪性の中皮腫は外科的治療以外に効果的な治療法がなく、それも治療が必要だと診断されるときには手遅れであるケースが多く、致死率の高い癌の1つであります。

アスベストが原因とされる中皮腫の問題は、最近になって大きく取りざたされていますが、これはニュースで紹介されているようにアスベストによる中皮腫の発症には3〜40年という長い潜伏期間があり、被曝した人の特定や被曝量が推定できないという問題があるためです。

高橋医師らの研究チームは、平滑筋肉腫という難病の治療を長年行ってきており、その研究成果の1つとして、平滑筋にだけ現れる「カルポニン」というたんぱく質が中皮腫にも同じように存在することを発見しました。

今回発見・開発されたウイルスは、カルポニンを発現している細胞に選択的に感染しその細胞を破壊するよう設計されており、ほかの正常細胞には影響を与えないことが確認されています。実験では、中皮腫細胞は約1割程度まで縮小しており、さらに治療が終わったら別の薬でウイルスを殺すことが出来るので、このウイルスが変異することによる別の疾患の危険性も抑えることが出来るそうです。

アスベストを用いた製品を製造していた(株)クボタは、高橋医師らが設立する「肉腫中皮腫先端治療研究センター」の研究プロジェクトに今年度から5年間で計5億円の支援を行うことを決定しました。

この支援により、ウイルスを用いた中皮腫治療の研究が進み、治療法の確立と実用化が実現することが期待されます。

アスベストによる中皮腫の問題は、企業による公害と認識されています。
企業による公害とその補償問題は、解決・和解まで非常に長い時間と多くの費用がかかり、企業にとっても企業イメージの悪化、そして被害者にとっては長くつらい闘病生活を強いるものとなっています。

今回のニュースにおける(株)クボタの取り組みは、純粋に中皮腫の研究を支援するだけではなく、悪化した企業イメージの回復にも一部効果があると思われます。

それに、たとえ「イメージ広告」だとしても、実際にそれで研究が支援されているわけですし、その研究が進むことで被害者の治療にもつながる可能性があるわけです。

中皮腫患者は今後増え続け、20年後にピークを迎えると予想されています。
今はわずかな知見とそれに対する研究支援かもしれませんが、企業イメージの問題と補償問題を考えるといろいろな意味での効果的な「投資」とも呼べるのではないでしょうか。

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┃編┣━┫後┣━┓
┗━┫集┣━┫記┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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あっというまに1周年です。
長いようで、本当に短い一年でした。あっというまです。

継続することの難しさは、日々感じていますが、人であり、会社であり、続けることが個々のパワーを生み出しているんだなぁと実感しています。
                                             (鈴木)
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発行・編集 バイオ・コンシェルジェ株式会社
        バイオ・インフォメーション・ニュース編集部

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