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発現解析を発展させる技術!(リアルタイムPCR編)(4/4 page)


リアルタイムPCRのTOPIX
リアルタイムPCRの原理インターカレーター法蛍光プローブサイクリングプローブ法
リアルタイムPCRのアプリケーション
機器選定のポイント
温度コントロールに空冷方式を採用する機器 / 冷却系にペルチェ素子を採用する機器
・関連受託サービス(プローブ作製リアルタイムPCR解析受託


温度コントロールに空冷方式を採用する機器

これまで様々なリアルタイムPCRの実験法を紹介してきましたが、その全てにおいて重要なのは温度コントロールと言っても過言ではないでしょう。この点に関して空冷方式は、名前を聞いただけではペルチェ素子と比べてローテクな感じがしますが、性能は未だに第一線級のレベルにあります。しかし温度精度のために犠牲にしている部分もありますので、機器を選ぶ際には以下の点に注意しながら選択しましょう。

メリット デメリット
同一チャンバー内で流体である気体を加熱・冷却するので、サンプル間での温度差が少ない。 チャンバーを大きくするとコントロールが難しくなるため、大容量化できない。
少量の空気を扱うため、温度コントロールが早く正確である。 チャンバーが1つの機器では同時に異なった温度条件で実験できない。
- 冷却方式の影響で専用チューブを用いる製品が多く、消耗品コストがかさむ傾向がある。

こんな研究者にお勧め

  少数のサンプルを一定の条件で解析する場合
  特定のサンプルで極めて精密に解析する場合

空冷方式の機器は
ロシュ・ダイアグノスティックス、ニップンテクノクラスタ、コスモバイオ
【順不同/(株)は略】
などが販売しています。



ロシュ・ダイアグノスティックス  
LightCyclerDX400
LightCyclerST300
 


冷却系にペルチェ素子を採用する機器

温度コントロールにペルチェ素子を使うことは、PCR装置においてはメジャーになってきました。数多くある理由の1つとして、実験内容の高度化、専門化に伴い解析サンプル数が多くなり、マイクロプレート単位で実験を行う、いわゆるハイスループット化が進んだことがあげられます。もちろん、この流れはリアルタイムPCRでも同様で、ペルチェ素子を用いた機器はこれらの要求に巧みに応えてきました。以下にある特徴をよく考慮しながら、自分の研究に最適な製品を選択すれば、そのスループットを存分に発揮することが出来るでしょう。

メリット デメリット
素子単位で温度コントロール出来るので、マルチチャンバー化した機器がある。 ペルチェ素子はまだ高価なため大きな機器になるほどコストがかさむ
素子小さく、冷却ファンなどが小さいためコンパクト、動作が静かである。 素子の場所によってはサンプル間で温度差が発生してしまう
通常のPCRフォーマットの消耗品を使用できる機器が多い。 冷却速度では空冷方式に及ばない

こんな研究者にお勧め

  多くのサンプルを複数の条件で同時解析する場合
  省スペースの機器を望む場合
  PCR装置との共用を検討している場合

ペルチェ素子冷却方式の機器は
ロシュ・ダイアグノスティックス、アプライドバイオシステムズ、キアゲン、BioFlux、タカラバイオ
【順不同/(株)は略】
などが販売しています。



ロシュ・ダイアグノスティックス  
LightCycler480
 


受託サービス

最後に、最近はリアルタイムPCRにおいても、受託サービスの範囲は広がっています。プローブ合成は以前からありましたが、さらに進んで実験そのものについても、受託可能となりました。

この場合ですとサンプルさえ手元にあればすぐに実験できますので、スポット的にリアルタイムPCRを行う場合には選択してみるのも良いのではないでしょうか。


プローブ設計・プローブ作製
適切なプライマー・プローブ配列の設計および作製は、PCR・リアルタイムPCRにとって最も重要と言って良い項目であります。特に、蛍光プローブ法で用いる配列には蛍光色素やクエンチャーなどの大きな分子も付加されますので、通常のプライマー設計とは異なり、それらの影響も考慮し設計しなくてはなりません。

そのため、プローブ作製用に専用ソフトウェアが各社からリリースされていますが、最近ではプローブ設計から請け負う会社も出てきました。多くの研究室では蛍光プローブ作製を受託していると思われるので、どうせ受託をするなら設計からといった選択もいいかもしれません。



リアルタイムPCR解析受託
作製方式にかかわらず、プライマーやプローブはたいていの場合は余ってしまうことはよくあります。また、蛍光色素がついているプローブは通常のプライマーと比べて高価で、しかもどんなに上手に保存しても退色の影響による「消費期限」というものが存在しています。

このため、同じ遺伝子について継続的に解析するならともかく、年に数サンプル程度の実験の場合、実験準備の段階で非常に効率が悪くなってしまいます。年に数十回程度のリアルタイムPCRなら、プライマー設計からデータ解析まで全て受託するのも一つの手段ではないでしょうか。

リアルタイムPCR解析受託は
J-Bio21、フィルジェン、ジェネティックラボ、シグマジェノシス
【順不同/(株)は略】
などが提供しています。


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