医・生物学系書籍 |
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カラーアトラス
マウス組織学
著者:多田伸彦(東海大学健康科学部教授)
B5判・上製本・140頁
定価8,820円(本体 8,400円) |
マウスは多くの研究に広く用いられている哺乳動物である。ヒトと同様の臓器を有し、遺伝子構造が類似しており、また飼育が簡単であること、さらに遺伝的背景が明らかな近交系マウスが確立されていることなどが、幅広く利用されている理由であろう。

たとえば免疫生物学、遺伝学、分子生物学、解剖学、発生学、腫瘍学、毒性試験等において用いられている貴重な動物である。それらの研究結果を確認するために、マウス臓器の組織切片を作製し、その標本を顕微鏡で観察する機会が多いと思われるが、マウスの正常組織を系統的に記述した参考書はほとんど見当たらない。ヒトの組織に似ていることも多いが、臓器によってはヒト組織像と大きく異なっていることに戸惑った経験のある研究者も多いであろう。

「組織学」の書物は数多く刊行されているが、すべて「ヒト組織学」であり、研究者は手探りで文献検索などを行い、目的とするマウス組織に関する知識を得ているのが実状であろう。当然のことながら、マウス組織学の研究は1910年代頃から活発になされており、1960年代にはほぼすべてのマウス臓器の解剖・組織が明らかになっている。決してマウス研究者が怠けていたわけではない。しかし、組織像をカラー印刷して、もっとも詳細に研究されているヒト組織に関する知見を加えて、マウス組織学の教科書を作る努力は不十分であったと思われる。

本書は顕微鏡写真を中心とした図譜(アトラス)であるが、必要と思われる部分には十分な説明を加えた。
また、一部の臓器に関して詳細に記述した出版物がすでに存在する場合には、写真および説明を簡略化した。
マウスの組織像を解説したが、ヒト組織学・解剖学の書物を同時に読んでいただければ一層理解が深まると思われる。 |
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